【J1名古屋】攻守で勝利の立役者・金眠泰「仲間や監督、サポーターからも今より信頼を得られるように頑張りたい」
2021年8月15日 22時22分
◇15日 J1第24節 名古屋1―0湘南(豊田スタジアム)
試合終了の笛が鳴ると、名古屋の韓国人DF金眠泰(キム・ミンテ、27)はその場でうつぶせに倒れ込んで芝に顔をうずめた。「うれしい気持ちもあったし、暑さとかで、きつかった。終わったという感じ」。13日の加入後、初先発でいきなり挙げた決勝ゴール。疲労感とともにうれしさが全身を貫いた。
「昨日(14日)からヘディングの調子が良かった。自分の方にボールがくれば決められる自信があったので、相馬に指示をしたらしっかりいいボールを蹴ってくれた」
0―0の均衡を破ったのは後半29分。FW相馬が蹴った左CKに、ファーサイドへと走り込んで反応。前日練習で得た自信をそのままゴールへとぶつけ、チームにとってリーグ戦7試合ぶりの勝利をたぐり寄せた。
不器用なまでに実直な姿勢が結果を呼び込んだ。4シーズン半を過ごした札幌からの決意の移籍。金眠泰は名古屋では札幌の話をしないと決めた。「しっかりと名古屋に切り替えて、名古屋のためにグランパスのためにやっていきたい」。新天地で交わした自分との約束が、いきなりの決勝ゴールとして実を結んだ。
本職の守備でも要所を締め、攻守で勝利の立役者になった。「まだまだ試合はいっぱいある。仲間や監督、サポーターからも今より信頼を得られるように頑張りたい」。最高の形でグランパスでの物語、新章をつむぎ始めた。
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