静大「ふたつでひとつ」 統合問題に学生が結束訴え動画作成
2021年8月15日 05時00分 (8月15日 05時00分更新)
静岡大はふたつでひとつ−。静岡大の学生団体「SHIZUDAI REAL(シズダイ リアル)」が、学生たちに団結を呼び掛けるプロモーションビデオを作り、ネット上に公開した。浜松医科大との再編統合問題に関連して、静岡市と浜松市にある静岡大キャンパスの対立や分断が指摘される中、結束を確認しようと企画した。四年生でリーダーの岡本怜音(れおん)さん(22)は「賛否を主張したいわけでない。みんなで考えるきっかけづくりになれば」と願う。
動画は約二分間で、タイトルは「ふたつでひとつ われらは静岡大学」。両キャンパスにある巨大な石のモニュメントを、それぞれの学生が押し始め、くっつけようと試みる内容。問題を人ごとと捉える学生の興味も引こうと、ユーモアのあるストーリーにした。
昨年十二月ごろに、二大学の学長らだけで議論が進み、学生に情報が届かない状況に違和感を感じ、動画製作を始めた。今年四月に就任した日詰一幸学長は、時期を定めず関係者の対話の場を設ける考えを示している。
同団体は、この方針に理解を示し、見守る考え。もう一人のリーダーで四年生、天野澪奈さん(22)は「知の拠点としての役割を果たすというのが、静岡と浜松の共通の目標。お互いの強みを生かして県全体の発展を目指していければ」と話した。
ビデオは動画共有サイト「ユーチューブ」で公開されている。 (中川紘希)
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