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「競技だけやるのは正しいのか」…フットサル日本代表・名古屋オーシャンズ星翔太はオンライン会議で己の価値を問う

2020年4月20日 11時28分

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コロナ禍のスポーツの価値をテーマとしたオンライン会議に参加する星

コロナ禍のスポーツの価値をテーマとしたオンライン会議に参加する星

 新型コロナウイルス感染拡大が続く中、選手は練習動画を公開したり、会員制交流サイト(SNS)で予防啓発したりしている。有名選手ならば社会的影響力は大きいが、マイナー競技の選手にとっては意義を測りにくいのが現実。フットサル日本代表でFリーグ名古屋オーシャンズの星翔太(34)のように、コロナ禍を機にアスリートの価値を見つめ直す選手もいる。
 フットサルW杯(9月12日開幕、リトアニア)のアジア予選の延期に続き、国内ではFリーグ名古屋が活動休止を決めるなど余波が広がる中で迎えた4月中旬。オンラインで誰でも参加できる催しで、星はスポーツ関係者らに投げ掛けた。

 「生きることが最優先とされる中で、スポーツはあくまで娯楽。努力や挫折を繰り返す姿を見てもらうのが軸だったが、今は自分がありたい姿を発信したところで、社会の求めるものではない」
 生活が脅かされるコロナ禍では、たとえ勇気や感動を与えようとも、スポーツは二の次。立場の変化を感じ、星は社会とのかかわり方を自問するに至ったという。
 フットサル選手として、星は「社会への影響力はほぼない」と断言する。野球やサッカーより認知度は低く、収入面でも及ばない。クラブで社会貢献などは手掛けたが、競技を通じた自己実現が主となってきた。
 「競技だけやるのは正しいのか」と、社会で就業体験や起業に取り組んだ。経験を積んだアスリートそれぞれに価値がある一方で、注目されるのはメジャー競技の選手やメダリストばかりだと気付くように。現状を変える必要性を感じている。

 今後もさまざまな人と意見交換しながら、行動につなげる。スポーツ界は先行き不透明だが、星にとっては再開に向けて準備しつつ、スポーツの価値やアスリートの在り方を考えていく。
 ▼星翔太(ほし・しょうた) 1985(昭和60)年11月17日生まれ、東京都出身の34歳。178センチ、76キロ。ポジションはピヴォ(FW)。2009年に浦安に加入。スペイン、カタールの各クラブ、浦安を経て18年から名古屋でプレーする。リーグ通算204試合110得点。09年から日本代表に選出され、12年W杯も経験した。

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