Jリーグは“全選手のPCR検査”を実施しない方向…村井チェアマン「国民の理解を得られる状況を待たねばならない」
2020年5月11日 22時36分
Jリーグの村井満チェアマン(60)は11日、クラブの代表者による実行委員会後のオンライン記者会見で、全選手を対象に新型コロナウイルスの感染有無を判定するPCR検査などの実施を公式戦再開の前提条件としない考えを示した。
8日に開幕した韓国に加え、ドイツ、スペインなど欧州各国は再開手順として全選手にPCR検査を一斉に実施しているが、村井チェアマンは「国民の理解を得られる状況を待たねばならないのは当然」と述べ、十分ではない体制下で選手が優先的にPCR検査を受けることには否定的。今後も検査体制が強化されない場合は「選手が不安な状態を残したまま(再開する)という可能性はある」と語り、Jリーグの藤村昇司・特命担当部長(57)は「科学的に選手が安心する要素を探すか(どうか)はこれから頭を絞るところ」と説明した。
一方、短時間で判定できる抗原検査、抗体検査などが確立されつつあり、村井チェアマンは「選手の健康管理をやりながら、検査体制が整うことを待つ」と話した。
また、Jリーグはチーム練習や公式戦の再開に向けた新たなガイドライン作成に着手。従来の感染予防・対策から、全体練習時の留意点やロッカールームの人数制限、シャワーの使い方、チームの宿泊・移動時の注意、スタジアムのゾーン分け、ベンチでのマスク着用など多岐にわたり、藤村部長は「総合的、包括的なガイドラインへ進化させていく」とした。
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