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奈良時代中期の銅鏡出土 栗東・高野遺跡「小型海獣葡萄鏡」

2021年8月13日 05時00分 (8月13日 08時47分更新)
保存処理後の銅鏡(県提供)

保存処理後の銅鏡(県提供)

  • 保存処理後の銅鏡(県提供)
  • 銅鏡が出土した溝=栗東市六地蔵の高野遺跡で(県提供)
 栗東市六地蔵の高野遺跡で、奈良時代中期の銅鏡「小型海獣葡萄(かいじゅうぶどう)鏡」が出土したと、県文化財保護協会が発表した。県内での発見は、大津市内での二件に続き三例目。今回出土した銅鏡を、県埋蔵文化財センター(大津市瀬田南大萱町)一階で、三十一日まで展示している。午前九時〜午後五時。無料。
 今回確認された小型海獣葡萄鏡は、奈良時代の溝跡(幅約一メートル、深さ約〇・五メートル)で昨年一月に出土し、劣化が激しかったため保存処理を施していた。直径六・二センチと小型で、一部欠損しているが、空想上の「海獣」が描かれ、多産と豊穣(ほうじょう)の象徴とされるブドウの実やツル、葉などを組み合わせた模様を確認できる。
 協会調査課の福井知樹技師によると、小型の海獣葡萄鏡は全国で三十七例が見つかっている。溝跡や川の跡から出土する例が多く、水辺での祭祀(さいし)に使われたと考えられる。
 高野遺跡の周辺には、飛鳥時代から平安時代にかけての寺院跡が見つかった手原遺跡(同市手原)や、奈良時代の役所と考えられる岡遺跡(同市岡)などがあり、いずれの遺跡でも同時期の水辺の祭祀の痕跡がみつかっているという。
 高野遺跡で...

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