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パラ柔道女子 伊豆市出身・土屋選手が意気込み

2021年8月12日 05時00分 (8月12日 05時03分更新)
「全力で大きな相手に食らい付き戦う」と意気込む土屋美奈子選手=伊豆市役所で

「全力で大きな相手に食らい付き戦う」と意気込む土屋美奈子選手=伊豆市役所で

 二十四日に開幕予定の東京パラリンピックの柔道女子70キロ超級に、伊豆市出身、在住の土屋美奈子選手(31)=ギャラリー・ド・ポップ=が出場する。「私は小さいけれど、全力で大きな相手に食らい付く。一戦一戦、自分の柔道に集中する」。大舞台を前に意気込みを語った。 (渡辺陽太郎)
 伊豆市役所で取材に応じた。
 土屋選手は県立浜松盲学校(現・県立浜松視覚特別支援学校、浜松市)高等部一年時、体育の授業をきっかけに柔道を始めた。実力を伸ばし、二〇〇八年北京大会の同競技52キロ級に出場。五位入賞の好成績を残した。
 だが土屋選手は「会場には『魔物』がいた。何もできなかった」と悔やむ。経験の少なさや緊張だけではない。会場の雰囲気や観客の視線、客席で見守る家族に「いいところを見せたい」という思いにのまれた。「心と体が一致していなかった」。北京大会後も柔道に消極的になっていたという。
 現在はこの「魔物」に負けないよう対処している。昨年から心理トレーニングを始め、成果は出ている。自分の得意技をどう組み合わせ、どう勝つか。試合前に考え、畳の上でも冷静になれるようになった。
 大きな相手の方が組みやすい、と最重量級に階級も上げた。身長一六二センチと小さな体で、一八〇センチ、体重一二〇キロ超がひしめく海外勢に挑む。背負い投げ一辺倒だった北京大会時と違い、内股や払い腰、小外刈り、立ち技からの絞め技や関節技など技術は向上した。「はるかに大きい相手にどう仕掛けていこうか、作戦を練っています」。気負いはない。
 代表を争った選手や練習に付き合ってくれた地元選手らの思いも背負う。「誰かのために柔道をしたいという気持ちが強くなっている。東京開催なので、彼らや家族の前で勝つ姿を見せたい」

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