完封一番乗りの日本航空・バデルナ 幼いころから足を運んでいた甲子園で『凱旋快投』【高校野球】
2021年8月10日 21時19分
◇10日 全国高野球選手権大会1回戦 日本航空4―0東明館(甲子園)
今春、公式戦デビューしたばかりの日本航空(山梨)の遅咲き左腕、バデルナ・フェルガス投手(3年)が東明館(佐賀)を5安打完封し、今夏甲子園の完封一番乗りだ。尻上がりに制球力が安定、5安打3四球で逃げ切った。
「体の開きが速かったのでフォームを修正した。球数が多かったり反省点はいっぱいありましたが、粘って投げられました」。父がドイツとハンガリーのハーフで、母は香港出身。大阪府阪南市育ちで、幼いころから足を運んでいた甲子園に凱旋(がいせん)し、背番号1にふさわしい快投を見せた。
スライダー、チェンジアップなどの制球力で打ち取るのが持ち味。今年2月に肘を痛めて投球ができない間、体づくりに専念したのが実った。120キロ台後半だった直球は最速137キロになり、春の関東大会ではセンバツ優勝の東海大相模を抑えて自信もつけた。
この日は好守に助けられた。6回2死一、二塁でセンター前に抜けた打球をエドポロ・ケイン外野手(3年)がホーム好返球で先制点を阻止。「気持ちが上がった。後ろが守ってくれたので、しっかり投げないといけないと思った」(バデルナ)。その裏、自らの中前打からつくった2死一、三塁の好機で、主将の久次米陸士内野手(3年)がホームスチール(記録は重盗)で先制、8回にも中前打で出て追加点のホームを踏んだ。
チーム最高成績は、八木智哉(中日スカウト)を擁し3回戦に進んだ2001年夏の2勝。チーム初の甲子園完封を達成した左腕は「次は自分のピッチングができるように投げたい」と力強かった。
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