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旧尾小屋車両 生かしたい 所有の東大OBら高齢化「引き継いで」

2021年8月10日 05時00分 (8月10日 10時11分更新)
旧尾小屋鉄道の車両が保管されている車庫まわりの雑草を刈る保存会員や宮橋勝栄市長(右)=小松市尾小屋町で

旧尾小屋鉄道の車両が保管されている車庫まわりの雑草を刈る保存会員や宮橋勝栄市長(右)=小松市尾小屋町で

駅跡地 小松市長、地元と連携探る

 東京大学鉄道研究会のOBでつくる「赤門軽便鉄道保存会」が、小松市尾小屋町の旧尾小屋鉄道尾小屋駅跡地で周辺の草を刈り、整備に汗を流した。車両や車庫、敷地を所有する同保存会は七年前、会員の高齢化で活動を終了したが、引き継ぎ先が決まるまで保守管理を続ける。宮橋勝栄市長も現地を訪れ、活用の可能性を考えた。(坂麻有)
 尾小屋鉄道は、江戸時代から栄えた尾小屋鉱山と小松市街地を結ぶ鉱山列車として一九一九(大正八)年に開通し、七七年に廃線となった。保存会は廃線を惜しんで同年、三八年製の気動車「キハ2」と客車を購入し、駅跡地に車庫を造り保存してきた。キハ2は現役時の姿を残しているため歴史的価値が高く、塗装のはがれなど経年劣化は進んでいるが、復元は可能という。
 草刈りには、同市の土居原ボンネット広場を管理する「ボンネット型特急電車保存会」も協力し、計六人が参加。尾小屋駅跡地の線路や、枕木を覆う草を草刈り機で刈っていった。
 両保存会の会員は、車両の由来や希少性について宮橋市長に説明。尾小屋鉄道は、七二年公開の映画「男はつらいよ 柴又慕情」に登場していることなども紹介した。
 客車内の見学もした宮橋市長は「全国にファンは多いはず」と話し、「活用は尾小屋鉱山資料館などと一体的に考えるべきであり、地元町内会との連携も必要になってくる」との考えを示した。
 赤門軽便鉄道保存会の多くは首都圏在住。会員の上田和紀さんは「小松の財産として将来的には地元で展示してほしい。当時の姿を尊重し、産業遺産として活用してもらえる方に預けたい」と話した。

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