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<スポットライト ひと>野生動物対策専門員 香取草平さん(27)

2021年8月10日 05時00分 (8月10日 05時00分更新)
双眼鏡やエアガンを携帯して巡視する香取さん=松本市安曇の上高地で

双眼鏡やエアガンを携帯して巡視する香取さん=松本市安曇の上高地で

 松本市安曇の自然公園財団上高地支部で、ニホンザルやツキノワグマ、ニホンジカ対策を担当する野生動物対策専門員。上高地では近年、サル、クマともに人に慣れた個体が現れ、希少な植物への食害をもたらすシカの目撃件数も増えている。自然保護と観光の両立が迫られる標高千五百メートルの景勝地で奔走する香取草平さん(27)に、野生動物対策の意義と今後を聞いた。 (大塚涼矢)
 -上高地の散策路ではサルが人と極めて近い距離で生活しているように見えます。
 一帯では四群二百匹のサルが生息しています。冬には氷点下二〇度を下回る上高地ですから、世界で最も寒冷な土地に住むサルです。このように学術的にも希少性が高く、里山と違って畑に害を与えることもない。保護の必要がありますが、近年はサルの人慣れが進み、個体数が増えたこともあって頻繁に目撃されるようになりました。
 -人慣れはどういった点で問題があるのでしょうか。
 人間と動物の距離が近すぎると、人が襲われてけがをするなど、トラブルになる危険性がそれだけ高くなります。動物たちに人間を怖い存在として思い込ませるため、殺傷能力のないエアガンやパチンコで追い払ったり、山の方へ追い...

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