本文へ移動

<信じた先に> 大迫「100点満点の頑張り」涙と笑顔

2021年8月9日 05時00分 (8月9日 05時01分更新)
男子マラソンで6位入賞した大迫傑=佐藤哲紀撮影

男子マラソンで6位入賞した大迫傑=佐藤哲紀撮影

 ゴールに向かう直線で頬が緩んだ。「これが最後なんだな」。現役最後のレースとして臨んだ大迫は力の限りを振り絞った。6位入賞。「やり切った。百点満点の頑張りはできた」。充実感、安堵(あんど)感、解放感。さまざまな感情から涙と笑顔が入り交じった。
 30キロすぎ。10人に絞られた先頭集団でキプチョゲが仕掛ける。縦の列になり、大迫は8番手。だが、諦めない。36キロ付近で6位に上がり、2位集団を懸命に追い掛ける。視界に入った。15〜18秒差だ。
 ここで二つの戦略が浮かび上がった。「3番以内を狙いにいくが、大崩れの可能性もある」。もう一つは「確実に6番で粘りきる」。自身の体と相談し、選んだのは後者。足はつりかけ、右脇腹は痛み、もう限界だった。
 悲願のメダルまで41秒差。「あと一歩だな」。大迫が示したのは日本男子マラソンの現在地だった。
 新たな道を切り開き、挑戦し続けてきた。日本の実業団を1年で辞め、米国拠点に。ケニアで合宿することもあった。海外で改めて学んだことは「日本人の精神的な強さ」。マラソンは長い距離を踏む地道な練習が必須で、忍耐力や前時代的に思える根性論も必要になる。日本人は向いている、世...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

PR情報

陸上競技(五輪)の新着

記事一覧