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接種後感染、世界で拡大 ワクチン頼みの対策、限界

2021年8月9日 05時00分 (8月9日 05時02分更新)
 感染力の強いインド由来の新型コロナウイルス変異株「デルタ株」が猛威を振るい、接種完了後に陽性となる「ブレークスルー感染」がワクチン先進国で拡大している。シンガポールでは感染者の74%が一回以上の接種を受けていた。専門家がワクチン一辺倒の感染対策の危うさを指摘する中、手詰まり状態を打開すべく、三回目接種に踏み切る国が出てきた。
 接種すれば一応安心という認識はデルタ株の広がりで一変した。シンガポールは人口の60%以上が二回の接種を済ませている。保健省は七月二十二日、過去二十八日間の感染者千九十六人のうち44%が二回の接種済みで、30%は一回接種していたと発表した。
 日本では今月八日時点で二回接種を完了したのが国民の32・7%。六十五歳以上の高齢者に限ると81・2%と高く、東京都では新規感染者のうち高齢者の占める割合は3%ほどになっている。ただ国立感染症研究所によると、二回接種後二週間たってからでも少なくとも六十七人の感染が報告されている。
 CDCはデルタ株の感染力が水ぼうそうに匹敵すると注意を促し、「闘いに変化が起きたことを認めるべきだ」と警告した。
 背景にはワクチン効果の低下が指摘され...

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