(20)念願の撮影も体調崩す

2020年1月15日 02時00分 (5月27日 03時54分更新) 会員限定

テレビの密着取材では、病院での診察風景も撮影された

 二〇一五年の冬。医療ジャーナリストとの出会いから、ドキュメンタリー番組に取り上げてもらえることが決まった。幸せの絶頂期。この番組に出たいと強く願っていたのには、理由がある。番組のスポンサーは、父が勤めている会社だったのだ。
 私の家族は基本的に身内を褒めない。父がその代表格だ。そんな父でも、新卒から四十年近く勤めている会社がスポンサーをしている番組に出るとなれば、必ず私を認め、喜んでくれると考えたのである。
 ドキュメンタリー番組なので、撮影は数カ月に及んだ。その期間、私は医療ジャーナリストやカメラマンと一緒に行動することが増え、時には東京にも同行。仕事では大阪など全国各地への出張もあり、ハードな日程をこなしていった。かぜをひきがちになり、疲れやすいなど、いつもと違う体の異変に気付いてはいたが、時には食事も粗末にして、過密なスケジュールをこなしていた。
 だが、とうとうインフルエンザにかかり、入院する事態に。「このまま撮影ができなくなれば、放送されなくなってしまうかもしれない」。焦りだけが募った。「とにかく早く退院させてほしい」。医師に無理を承知でお願いし、退院した。
 すぐに撮影を再開でき...

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