(17)全力で生きたか、毎日問う

2019年11月27日 02時00分 (5月27日 03時54分更新) 会員限定

小5のころ、クラスメートとじゃれあう筆者(中央)。2人は、もう亡くなってしまった

 「佐藤さんは本当にせっかちな行動派ですね」。私の周りの方はみんなそう言う。自分でもその自覚がある。私は講釈を述べるより、すぐに行動に移すタイプだ。そこに人生の重きを置いている。何かを始めたいと考えた時に、どんな小さな一歩でもよいので、必ず「二十四時間以内に行動を起こす」というルールを自分に課している。
 もちろん、せっかちな性格は生まれ持ったものもあるのだろうが、それ以上にこれまでに培ってきた死生観が影響していると考えている。
 私は幼少期から体がとても弱かった。年に何回も入退院を繰り返し、風邪で命を落とすことも十分あり得た。「なぜ僕だけ体が弱いのだろう」。幼心ながらいつも思っていたし、小学校から高校までの十二年間で、毎年のように身近な友達が亡くなるという世界を生きてきた。
 普通の学校ではありえないと思うが、特別支援学校では一年間を通して何度も校内放送で黙とうが行われることがある。「明日は僕かもしれないね」。黙とうをしながら、隣にいた車いすの男の子が寂しそうな表情で話し、その数日後にその子に向けた黙とうが行われたことも。
 小学校時代、私を含めてクラスメートはたった三人。そのうち、今生きて...

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