〝トムさん〟ことトム・ホーバス監督は母国・米国と史上初の決勝に「もう最高」【東京五輪女子バスケ】
2021年8月6日 23時27分
◇6日 東京五輪 女子バスケットボール準決勝 日本87―71フランス(さいたまスーパーアリーナ)
日本が第2クオーターで奪ったリードをそのまま守り切って決勝進出を決めた。
◇
日本バスケットボール界史上初の決勝進出を果たした女子代表の快進撃の裏には智将、トム・ホーバス監督の“細かすぎる戦術指導”にある。
2017年の就任時から指揮官が選手らに教え込んだフォーメーションは100通り以上。全てのフォーメーションを覚えるまでに、1プレーずつ止めて時間をかけて練習する。主将の高田は「100通りは全部頭に入れています。体的にもそうなんですが、すごく頭を使うので、頭の方が疲れちゃう」。突然、新戦術を取り入れることも多くあり、この日も試合を前に朝にいきなり新フォーメーションの練習をしたという。
練習も心拍数を高めた状態で長時間動けるよう、ハードなメニューが課されている。「練習の方がきついです。試合の方が楽に感じるほど」と高田。ただホーバス監督は「こんなの簡単です。僕は選手にできないことは言わないし、やらせない。できるからやらせるんです」と断言する。
現役時代は日本リーグの強豪、トヨタ自動車や東芝でプレーし、妻も日本人。選手には日本語で自分の言葉を伝え、今大会準々決勝を僅差で勝ち上がった時には涙を流していた。その熱い人柄も慕われ、選手には親しみを込めて「トムさん」と呼ばれる。
決勝は母国、米国との頂上決戦。「もう最高で。現役の時も指導者の時も一番いいチームに勝ちたい。そのチャンスがある」。日本を愛する指揮官が、悲願の金メダルに挑む。
関連キーワード
おすすめ情報
-
東京オリパラ経済効果6兆円超、赤字2兆3700億円か…関西大・宮本勝浩名誉教授が試算
2021年8月26日
-
石川佳純が巨大スイカと驚愕のツーショット公開 「超デケぇー」フォロワーもビックリ【卓球】
2021年8月22日