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【ラモス評論】堂安と久保 完璧に研究されて左足で打たせてもらえず 三笘のデータはメキシコ持っていなかったのでは

2021年8月6日 21時40分

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涙が止まらない…メキシコに敗れ、座り込む久保建

涙が止まらない…メキシコに敗れ、座り込む久保建

◇6日 東京五輪サッカー男子 3位決定戦 日本1―3メキシコ(埼玉スタジアム)
 日本はメキシコに敗れて4位が確定。1968年のメキシコ五輪以来、53年ぶりのメダル獲得はならなかった。
【評論】 まずは真夏の、中2日で6試合という地獄のような大会で、最後まで諦めないで戦い続けた選手たちに敬意を表したい。本当に、本当にお疲れさまでした。この現実は受け止めなければならないが、若い選手にとっては東京オリンピックという大きな舞台で経験したものを、次のステージで生かしてほしい。
 何ができて何が足りなかったのか、ここで感じたことは必ず役立つ。最後に負けたからといってすべてが否定されるわけでもないし、人生が終わったわけでもない。ここで学んだものは、貴重であり尊い。次はA代表の一員として、ワールドカップを目指してほしい。
 世界で勝ち上がっていくために何が必要なのか。この6試合であらためて考えさせられた。最後のメキシコ戦は疲労の蓄積からか瞬間的な判断と動きが遅れ、ファウルからPKとFKで失点したが、それでも全員が連動してプレスをかける守備が通用することはそれまでの5試合で証明できた。しかし、ここぞの決定力が足りなかったのも事実だ。
 例えば、堂安と久保は決勝トーナメントに入ると完璧に研究されていた。各国とも左足でシュートを打たせないように工夫して守っていた。左を抑えれば、右はそれほど怖くない。相手の長所を消す駆け引きは、トップレベルの戦いでは当たり前だ。
 では、個の決定力を消されたときに、それをどう補うのか。日本の攻撃はドリブル突破が軸で、試合を重ねるごとにボールを持っていない選手が止まっているシーンが増えていった。1人の選手がボールを触っている時間は90分のうち、わずかだ。ボールを触っていない残り89分の動きとアイデアが重要なのだ。
 いかにして人が動き、ボールを動かすか。2つ先、3つ先のプレーを予測しながら相手の組織を崩していく。素早いボール回しの中で相手の意表を突くプレーで守備組織を破壊する。そのためにはさらに強く、正確なパス、キックが求められる。スペイン戦では10センチ単位の正確性の違い、その積み重ねが1点勝負の分かれ目となった。
 ちなみにこの日途中から出場した三笘に関してメキシコはほとんどデータを持っていなかったのではないか。そのためすぐには対応できずに混乱し、1点を失った。
 さらなる変化と意外性を。メダルの夢はかなえられなかったが、フランスでは必ず獲得できると信じている。(元日本代表)
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