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「ゴキブリ愛」でまた新種発表 竜洋昆虫公園・柳沢さんらグループ

2021年8月6日 16時00分 (8月6日 16時35分更新)
 磐田市竜洋昆虫自然観察公園の職員、柳沢静磨さん(26)=写真=らでつくる研究グループは六日、五十六年前にタイ・チェンマイで採取されたゴキブリを新種だと発表した。四人のグループのうち、三人が新種のゴキブリを発表するのは四例目。柳沢さんは「まだ見つかっていないゴキブリは多い。国内を中心に研究を進めたい」と意欲をみせる。
 五十六年前に採取したのは、ゴキブリの分類に多大な貢献をした昆虫学者。朝比奈正二郎博士(一九一三〜二〇一〇年)。国立感染症研究所で一対の標本を保存していた。
 柳沢さんは昨年十月、同研究所から標本を借り、磐田市の自宅で解剖してオスの交尾器や羽の模様の違いを研究し、論文にまとめた。羽に五つの黄赤色の模様があるのが特徴で「イツツボシルリゴキブリ」と名付けた。学名は「ユーコリディア・アサヒナイ」。
 ルリゴキブリの仲間で、日本では四種が知られており、このうち三種は二〇二〇年と二〇二一年にこの研究チームによって新種として発表されている。
 柳沢さんは自宅で一万匹のゴキブリを飼育する。「ルリゴキブリの仲間は美しい青い金属光沢や鮮やかなだいだい色の紋を持つ美麗種」とゴキブリ愛をみせ、「朝比奈博士の名前を学名に献じられて良かった」と話した。(宮沢輝明)

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