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日本初の姉妹金メダリスト誕生 川井友香子&梨紗子の誓い、6年の時を経て実現【東京五輪レスリング女子】

2021年8月4日 22時19分

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川井友香子(左)と梨紗子姉妹

川井友香子(左)と梨紗子姉妹

◇4日 東京五輪 レスリング 女子フリースタイル62キロ級決勝(幕張メッセ) 川井友香子4―3アイスルー・ティニベコワ(キルギス)
 勝利の瞬間、妹・友香子が両手を挙げ、涙の中で勝利の味をかみしめた。姉の梨紗子が観客席から見守る中、決勝をしっかりと勝ちきった。2016年リオデジャネイロ五輪で金メダルに輝いた梨紗子に続く金メダル。五輪の夏季競技では日本初の姉妹金メダリストが誕生した。
   ◇   ◇
 「2人で五輪に出よう」―。共にジャパンビバレッジに所属する川井姉妹(梨紗子&友香子)にはたった一度だけ、言葉に出してそう誓い合った日がある。2015年秋、新潟県十日町市での代表合宿。ある日の夕食を終え、どちらからともなく夜の道場で話し込んだ。妹・友香子に向かって、姉・梨紗子はこう語りかけた。
 「リオ五輪から東京までの4年間で何があるか分からない。誰かがけがをするかもしれないし、誰が急成長するかも分からない。だから2人でできるところまでやってみよう。2人で後悔ないようにやってみよう」
 当時の友香子は五輪どころか、日本一すら未経験。16年リオデジャネイロ五輪へ突き進む梨紗子は雲の上の存在だった。しかし、この言葉はなぜか胸にすうっと入った。「今すぐ無理と決め付けなくてもいい。できるところまでやろう」。そう思えた。
 数え切れないほどけんかもした。でも、姉はいつも友香子にとって最大の理解者だった。高校3年時のインターハイ決勝で1点差で敗れ、大会後もショックを引きずっていると、梨紗子に「これが全てだと思ってやってきただろうけど、これで終わりじゃない。この先、大事な試合はもっとある」と諭された。
 練習では姉の動きを自然と目で追った。友香子は「こんなレスリングがしたいとずっと思ってきた。梨紗子のレスリングを見て、タックルに入る前の組み手を強化したいと思った」と語る。今大会でも組み手争いで優位に立ったことが、金メダルという最高の結果につながった。
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