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病後妻と麹料理で再出発 氷見の昼営業 おたんちん

2021年8月5日 05時00分 (8月5日 10時20分更新)
改修したカフェで再出発を期す伏見光一さん(左)と妻祐子さん=氷見市本町で

改修したカフェで再出発を期す伏見光一さん(左)と妻祐子さん=氷見市本町で

「命ある限り、光ともす」

 新型コロナウイルスの感染拡大や妻の闘病のため1年間休業していた氷見市本町の居酒屋「おたんちん」が、昼営業の「麹(こうじ)カフェおたんちん」として8日に再開する。妻の健康に良いからと、夫が作っていた愛情メニューを取り入れた。 (小畑一成)
 居酒屋は伏見光一(みつかず)さん(74)、祐子さん(66)夫妻が二〇〇〇年に始めた。「生ビールを飲むならおたんちん」と地域で親しまれてきたが昨年八月二十六日、高岡市の病院で検査を受けた祐子さんに大腸がんが見つかり、そのまま入院。店は休みに入った。
 祐子さんは二カ月後には別のがんも見つかり、手術や抗がん治療を受けた。今年四月に退院後、光一さんは娘から勧められた麹料理を祐子さんに振る舞ったところ、調子が良くなったという。光一さんは「何もせんより、前向きに生きていこう」と話し、迷っていた店の再開を夫妻で決め、明るいカフェに改修した。
 カフェは、ハンバーグなどの日替わりランチ(税込み千円)や塩麹鶏肉の黒酢炒め(同八百円)、麹パフェ(同千円)など自家製麹三種や発酵食品を用いた料理を提供。奥能登の塩で作った麹は肉料理、沖縄の塩の麹は野菜にと工夫した。
 営業は午前十時〜午後三時とし、火・水曜定休。祐子さんは「後で一時間ほど横になれば無理なくできる。命ある限り、光をともしていきたい。暗いことを考えず、一つのことに打ち込めば明るく生きていける」と話している。

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