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残り15秒「とりあえず入れ!」歓喜の林咲希3点シュート 日本が半年間磨き続けた“飛び道具”【東京五輪バスケットボール】

2021年8月4日 21時21分

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日本―ベルギー 第4クオーター、3ポイントシュートを狙う林(左)

日本―ベルギー 第4クオーター、3ポイントシュートを狙う林(左)

◇4日 東京五輪 バスケットボール女子準々決勝 日本86―85ベルギー(さいたまスーパーアリーナ)
 試合終了まで残り20秒を切って日本は83―85の2点ビハインド。司令塔・町田がゴール下へと切り込み、相手マークを引き寄せてから後方にパス。ボールを受けたのは2日に3点シュート7本を成功させたガード林咲希(26)=ENEOS=だった。
 林は1度ドリブルをついて止めにきた相手選手をかわし、3点シュートエリアからボールを放った。「町田さんが苦しそうで、なんとかしたかった。『とりあえず入れ!』と思って」。渾身(こんしん)のショットがゴールネットを揺らし、ついに逆転に成功した。残り15秒余り。あとは全員で1点のリードを守り切るだけ。気力を振り絞って守備に徹し、ブザーが鳴った瞬間はコートに歓喜の輪が広がった。
 この日はベルギーと一進一退の攻防戦が繰り広げられた。7月の強化試合では僅差で勝利したとはいえ、手ごわい相手。61―68でスタートした第4クオーターは、3点シュートを5本成功させて僅差の勝利につなげた。
 疲弊している最終盤でここまで3点シュートが打てたのは、この半年間の強化合宿で磨いてきた成果でもある。練習終わりには必ず全員が3点シュートを打ち、その時間は30~40分にも及ぶ。厳しい練習を課すホーバス監督でさえ「もう帰っていいよ」と言うほど全員が熱心に打ち続ける。今大会の出場チームの中で平均身長が最小の176センチの日本にとって、この“飛び道具”が大事な時に頼れる武器となった。
 前回のリオデジャネイロ五輪で涙をのんだ準々決勝から先に進んだ。当時を知る主将の高田は「最後の最後まで諦めずに戦ったことがこの結果につながった。自分たちのやってきたことをやり通せば勝てる。自信になります」と万感の思いを込めた。男女を通じ日本バスケットボール界初の五輪4強入り―。歴史の扉をこじ開けた。
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