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つらくても土性は折れず 栄光、肩脱臼、手術…メダルには届かず

2021年8月4日 05時00分 (8月6日 20時05分更新)
レスリング女子68キロ級3位決定戦で敗れ、引き揚げる土性沙羅選手=3日、幕張メッセで

レスリング女子68キロ級3位決定戦で敗れ、引き揚げる土性沙羅選手=3日、幕張メッセで

  • レスリング女子68キロ級3位決定戦で敗れ、引き揚げる土性沙羅選手=3日、幕張メッセで
  • 大会前、土性選手の東京五輪までの道のりを振り返る母祐子さん(右)と父則之さん=7月、三重県松阪市の自宅で
 試合後のマットに深々と頭を下げた。レスリング女子68キロ級で五位に終わった土性沙羅選手(26)=三重県松阪市出身。「いったん、自分の中で一区切り」と息をはいた。重量級で世界を制するため厳しい練習、試合を重ねた代償としてけがが重なり、日常生活に支障を来す時期もあった。乗り越えてきた困難な道を知れば、拍手を送らずにはいられない。 (多園尚樹)
 二〇一六年リオデジャネイロ五輪で国内外に強さを知らしめた。翌年の世界選手権も圧倒。一気に五輪連覇への道を駆け抜けていくと、誰もが疑わなかった。
 暗転したのは一八年三月。群馬県での国別対抗のワールドカップで左肩を脱臼した。小柄な体で手脚の長い強敵に勝つための武器だった正面タックルは、入り間違えれば肩を痛める危険を伴う。過去に何度も肩が外れていて、関節を包む膜のような組織が大きく裂けていた。迷いつつ、万全な状態を取り戻すため翌月、手術に踏み切った。
 母の祐子さん(52)によると、予定時間が大幅に延びた手術自体は成功だった。だが「何も感じない」。土性選手の左腕は上腕から指にかけてまひが出た。
 懸命なリハビリで少しずつ、感覚と動きは戻っていった。ただ、筋力...

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