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長期合宿、自己新で恩返し 前橋滞在、南スーダン・アブラハム選手

2021年8月4日 05時00分 (8月4日 05時01分更新)
男子1500メートル予選1組で力走する南スーダンのグエム・アブラハム選手=3日、国立競技場で

男子1500メートル予選1組で力走する南スーダンのグエム・アブラハム選手=3日、国立競技場で

 母国の紛争の影響で二〇一九年十一月から前橋市で長期合宿を行った南スーダン代表のグエム・アブラハム選手(22)が三日、陸上男子1500メートルに出場した。予選一組十三位で敗退したが、自己ベストを更新。レース後、「群馬の人、皆さん、ありがとうございます」と日本語で感謝した。選手らを支えた前橋市の職員は「前橋の代表を応援するような気持ちになった」と目を細めた。 (原田遼、市川勘太郎)
 最後方から二番目で最終周を迎えたアブラハム選手は長い手足を懸命に振り、二人を抜いてゴール。電光掲示板で「3分40秒86」のタイムを確認すると、手をたたいて喜んだ。自己ベストを2秒13も縮める快走。「とても興奮している。日本での練習のおかげでこのレベルまで到達できた」と喜びをかみしめた。
 五輪の公式プロフィルに載った居住地は「MAEBASHI」。左手首に支援者から贈られたミサンガを巻いて走った。二日に女子200メートル予選で敗退したモリス・ルシア選手と合わせ、立派な「前橋代表」だ。
 南スーダンは一一年に独立したが、四十年以上続いた民族紛争の影響で困窮。選手も十分な練習ができなかった。そこで前橋市がふるさと納税な...

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