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【サッカー・戸田和幸評論】久保建をもう少し見たかった エネルギーはまだ残っているように見えたが…

2021年8月4日 06時00分

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スペインに敗れ、ぼう然とする久保建

スペインに敗れ、ぼう然とする久保建

 大きなものを懸けたもの同士による死力を尽くした闘いは、FWアセンシオ(レアル・マドリード)の至極の一振りで、スペインが決勝に進出した。
 相手の力量を最大限リスペクトしつつ虎視眈々(たんたん)と勝利へのチャンスをうかがう戦い方を選んだ日本は、ボール保持に優れる相手にあえてボールを持たせた。堅い守備からMFの久保建(レアル・マドリード)と堂安(PSVアイントホーフェン)のスピードと決定力を生かしてカウンターでゴールを目指す作戦に出た。
 中央突破から決定的な場面をつくられることもあったが、GK谷(湘南)の素晴らしい活躍に助けられ得点を与えず、時に鋭いカウンターを見せた。だが、高温多湿の環境での中2日で5試合目という過酷なスケジュールでの試合だったことも影響し惜しいところで攻撃が終わる場面が多かった。
 粘り強い守備が必須の試合で、スペインが侵入したいスペースを消し、中が駄目ならサイドからという攻撃も、特に出場停止から復帰したDF酒井(浦和)の素晴らしいパフォーマンスもあり、しっかりと食い止められていた。
 個人的には延長に入ったところでベンチに下がった久保建をもう少し見たかった。与えられた中央での守備の役割をしっかりとこなしつつ、攻撃の機会が多くなかったことからもエネルギーはまだ残っているように見えた。延長では、より攻撃的に出てくるであろうスペインに対して彼の存在はさらに重要なものになれたのではないかと思いながら見ていた。
 頂点のみを目指していた集団がそこにたどり着けない事実に遭遇する時に感じる感情はとても大きくて重いものだと思うが、それでも1968年メキシコ大会以来の銅メダルを懸けた戦いに再びたくましく挑んでくれることを期待している。(元日本代表MF)
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