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平和の祭典、うわべだけですか 五輪「広島原爆の日」に黙とうせず

2021年8月4日 05時00分 (8月4日 05時01分更新)
原爆死没者慰霊碑に献花後、黙とうするIOCのバッハ会長=7月16日、広島市中区の平和記念公園で(代表撮影)

原爆死没者慰霊碑に献花後、黙とうするIOCのバッハ会長=7月16日、広島市中区の平和記念公園で(代表撮影)

 「広島原爆の日」の六日に、東京五輪の選手や大会関係者へ一緒に黙とうするよう呼び掛けてほしい−。広島市などのこんな要請に、国際オリンピック委員会(IOC)が応じない方針を明らかにした。バッハ会長は先月、緊急事態宣言下の東京からわざわざ広島を訪問し、「平和の祭典」のアピールに力を入れていたはず。理由は何なのか。 (石井紀代美)
 「残念としか言いようがありません」。広島市平和推進課の檜垣智弘課長は、IOCの方針に落胆する。
 毎年八月六日、広島市の平和記念公園で開かれる式典で、原爆が投下された午前八時十五分に一分間の黙とうが行われる。市は、選手や大会関係者が選手村などそれぞれの場所で黙とうをささげ「心の中で式典に参加するよう呼び掛けていただくことはできないものでしょうか」と記したバッハ会長宛ての要請文を七月下旬に出していた。
 市によると、二日にバッハ会長から回答があった。明確な答えはなく、こう書かれていたという。
 「人は皆、亡くなった方々を追悼したいという思いでも一つになる。このため、閉会式で、そういった思いを巡らせる時間を設け、スタジアム内の人だけでなく、世界中の数十億人の人々すべてが今は...

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