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最高裁、夫婦別姓認めず 海外の法律婚に注目も

2021年8月4日 05時00分 (8月4日 05時00分更新)
 六月下旬、最高裁大法廷が夫婦別姓を認めない民法などの規定を合憲と判断した。以後、選択的夫婦別姓を求める他の訴訟も相次いで敗訴となった。法律婚で別姓が選べないのは世界で日本だけ。日本での制度改正を待ちきれず、海外での法律婚に望みを見いだす事実婚カップルもいる。なぜなのか。当事者らに聞いた。 (砂本紅年)
 「制度が変わるのを十二年待ち続けたが、結婚できない」。名古屋市の主婦松下沙織さん(35)=仮名=は新型コロナウイルスの収束後、海外で別姓のまま法律婚することを検討している。
 十代後半に、独身女性の恋愛・結婚観を描く米国のテレビドラマにはまった。米国では妻が夫の姓にそろえることが多いが、別姓も選べることを知った。婚約者役の男性の「君次第だ。(姓は)一生ついて回る」とのせりふも心に残った。「別姓にしよう」と決意した松下さんは二十代前半で結婚を考えた時、同年代の彼と話し合い、日本で夫婦別姓が認められるまで事実婚で待つことにした。
 ただ法律上の夫婦ではないので、所得税や相続税の配偶者控除は受けられない。夫は危険を伴う仕事で、松下さんは難病を抱えている。住宅を購入したばかりで、松下さんは「どちら...

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