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皮膚の重症感染症 増加 

2021年8月3日 05時00分 (8月3日 20時29分更新)
 足の傷などから入り込んだ細菌が、皮下脂肪や筋肉を包む筋膜で増殖する重症感染症の報告が増えている。抗菌薬で回復しやすい蜂窩織炎(ほうかしきえん)と初期症状が似ているため、診断が遅れて脚の切断や死亡に至る例も。これらの識別に役立てようと、名古屋市立大病院皮膚科准教授の加藤裕史さん(42)=写真=は5月から、蜂窩織炎と診断された患者の原因菌や症状の特徴などを調べる研究を始めた。(編集委員・安藤明夫)

傷口から細菌 脚切断・死亡例も 



 今春、蜂窩織炎と診断され、他病院に入院していた五十代の男性患者が同大病院に緊急搬送されてきた。脚が大きく腫れ、激しい痛みを訴える。加藤さんが一部を切開したところ、筋膜に壊死(えし)が広がっていた。壊死性筋膜炎と診断し、すぐに壊死した部分を切除、洗浄。処置が早かったおかげで、脚の切断は防ぐことができた。
 同病院で緊急手術を行った壊死性筋膜炎、ガス壊疽(えそ)などの症例を加藤さんが調べると、二〇一六年の十二件から一九年は十七件に。二〇年にはさらに増えて二十一件に達した。大半は別の病院で蜂窩織炎と診断され、転院してきた患者だった。他の大学病院でも同様の傾向が見られた。...

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