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米国戦の隠れた勝因…侍Jが誇る『四球力』で悲願の金メダルへ 稲葉監督「審判を味方につけるのも大切なこと」

2021年8月3日 10時10分

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日本―米国 タイブレークの延長10回裏1死二、三塁、甲斐がサヨナラ打を放ち、ガッツポーズする稲葉監督

日本―米国 タイブレークの延長10回裏1死二、三塁、甲斐がサヨナラ打を放ち、ガッツポーズする稲葉監督

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って【侍ジャパン編】 ◇2日 東京五輪 野球 準々決勝 日本7―6米国(延長10回タイブレーク、横浜スタジアム)
 悲願の金メダルへ、道筋はクッキリと見えた。大リーグのプロスペクト(有望株)である米国の先発・バズが崩れ、実績抜群の田中も打たれた。国を背負っての戦いならではの、壮絶な展開と幕切れ。鈴木が打った。大野が抑えた。甲斐が決めた。ただ、隠れた勝因は日本が誇る「四球力」だと思う。
 マクガフを攻略した9回の同点劇も、1死から鈴木が四球を選んだところから始まった。3回の2点目も、2死一塁から、鈴木、浅村が連続四球で塁を埋めたからこそ、柳田の内野安打が生きた。4回の追加点も先頭の村上が四球を選び、坂本のフェンス直撃打で生還した。計6四球。これは在任中、稲葉監督が言い続けたことでもある。
 「みんな選球眼がよく、四球を取れる選手。自分のストライクゾーンを持っていて、冷静に自分の(打つべき)ボールを待てる。国際大会は劣勢になれば焦りも出るし、ストライクゾーンの違いもある。それでも自分のゾーンを動かさず、仕留めていけるかだと思っています」
 4番・鈴木の一発でパワーを示した。8回には四球の山田がすかさず二盗(捕手の悪送球で三進)を決め、機動力も見せつけた。そして選球眼。得点力でライバルにひけは取っていない。あと2勝。金メダルへの道は決して平たんではないが、強さは証明された。
 自らも国際大会の経験がある稲葉監督は「そりゃ『エッ?』って思う判定はあるんです。でも、絶対にそれを態度に出しちゃいけない。審判を味方につけるのも大切なことですから」と強調する。確かにNPB感覚では首をかしげる判定は何球もあったが、侍ジャパンはひたすら無表情を貫いてきた。四球はその成果だとまでは言わないが、過去の五輪経験が生きているのは間違いない。
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