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中山会計(金沢市) 100チャレ やりがい持ち

2021年8月3日 05時00分 (8月3日 09時59分更新)
「笑いヨガ」に取り組む中山会計の従業員=金沢市で

「笑いヨガ」に取り組む中山会計の従業員=金沢市で

  • 「笑いヨガ」に取り組む中山会計の従業員=金沢市で
  • 中山会計オリジナルのビニール傘とエコバッグ=金沢市で
  • 最重点目標

笑いヨガやビニール傘「ささんか」

 その名も「100チャレ」。税理士法人の中山会計(金沢市)はSDGs達成に向け、百種類の活動にチャレンジするプロジェクトを続けている。きっかけは二〇一七年十一月に開いた創業五十周年の記念イベントだった。半世紀にわたり事業を継続できたことへの感謝の念と、次の五十年への新たな決意。二つを足した「百」を目標に定め、持続可能な地域社会づくりに貢献しようと考えた。
 とりわけユニークなのが「笑いヨガ」だ。毎年二〜三月は確定申告の業務で繁忙を極め、従業員に余裕がなくなり、うまくコミュニケーションが取れないこともあった。そこで、この時期は朝礼で手をたたいたり体を動かしたりしながら腹の底から笑い声を出す。例えば、ハワイに向かって声を飛ばすイメージで「アローハハハハハ!」。従業員が考えたヨガを皆でやる時間もある。目標(3)「すべての人に健康と福祉を」に重なる試みで、会計部の田村誠司部長は「うそ笑いでも笑うとストレスが発散できるし、『面白かったね』と社員同士のコミュニケーションにもなる。大人気イベントです」と笑顔を見せる。
 目標(13)「気候変動に具体的な対策を」への関心を高めようと、雨の日に顧客を車まで送る際などに使うオリジナル傘を制作。柔らかい樹脂製の傘骨はさびにくく、ビニールも張り替え可能で長く使える。大量のビニール傘が廃棄されている現状に一石を投じようと企画した。税務部の矢木宏和さんは「皆に興味を持ってもらおうと、従業員にアンケートを取り、愛称は金沢弁の『ささんか』(さしませんか)にした」と振り返る。
 目標(14)「海の豊かさを守ろう」と(15)「陸の豊かさも守ろう」の実現につなげるため、顧客が資料などを入れて持ち帰ったり、持参したりするのに用いるエコバッグを作製した。素材は不織布を採用し、プラスチックやビニールの消費量の削減につなげる。さらに顧客に飲料を出す際には中山会計のキャラクター入りの紙ストローを使っている。
 100チャレはすでに四十三の活動を展開しており、目標(8)「働きがいも経済成長も」に重なる試みが多い。SDGsの年限である三〇年に先立つ二七年に、百の活動の実行を目指すといい、小嶋純一専務は「元々やっていた取り組みも、SDGsの視点から向き合うことで、皆がその良さを再認識できた。百に向け、思いや目的、やりがいを持って頑張っていく」と意気込む。(高本容平)

【会社メモ】1967年12月に開業。事業計画の策定や事業承継、確定申告、補助金・助成金の申請の支援などを手掛ける。インターネットのクラウド上で会計処理を行うクラウド会計ソフトの導入業務も担う。税理士7人、中小企業診断士1人を含め、従業員数は48人(2021年4月末時点)。本社は金沢市有松2。

【SDGs】「誰一人取り残さない」という考え方のもと、人種や性別、地域などを超えて地球上のみんながそろって幸せになることを目指す国連の目標。「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」「人や国の不平等をなくそう」など17のテーマ別の目標がある。SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略。

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