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侍勝利を確定させた『2人の栗』栗林の3人斬り&栗原の初球犠打に日本野球の強み凝縮【福留孝介観戦記】

2021年8月3日 06時00分

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(左)タイブレークの延長10回裏無死一、二塁、代打栗原が送りバントを決める (右)タイブレークの延長10回表に登板し、無得点に抑えた栗林

(左)タイブレークの延長10回裏無死一、二塁、代打栗原が送りバントを決める (右)タイブレークの延長10回表に登板し、無得点に抑えた栗林

◇2日 東京五輪 野球準々決勝 日本7―6米国(延長10回タイブレーク、横浜スタジアム)
 日本が延長10回タイブレークの末に米国をサヨナラ勝ちで撃破し、準決勝進出を果たした。1次リーグから無傷の3連勝で、土壇場での底力さを大舞台で見せつけた。アトランタで銀、アテネで銅に輝いた中日の福留孝介外野手(44)が試合終盤の粘り強さを振り返る。
  ◇  ◇  ◇
 中盤の劣勢をはね返した見事な粘りだった。本当に拍手を送りたいのは2人の「栗」だ。
 まずは10回表を切り抜けた栗林。普段、経験することのないタイブレークなのに、5番のフレージャーから三振、遊ゴロ、左飛と見事な投球だった。広島でクローザーを任されているとはいえ、まだ新人。大したものとしか言いようがない。
 そして栗原。裏の攻撃に代打で起用され、見事に犠打を成功させた。五輪初打席、しかも初球。シーズン中でも胃が飛び出しそうな重圧のかかる場面で、完璧に任務を遂行した。あれができるのが日本野球の強みなんだと、しみじみと思った。この時点で、ほぼ勝利は確定したと言ってもいい。
 栗林と栗原。若い選手の活躍に負けじと、最年長グループの1人である大野が抑えたことも、仲間としてはうれしかった。もう失点は許されない9回が初登板。先頭打者に死球を与えてしまい、あわててしまうところ。しかし、落ち着いて次の打者を併殺打に打ち取った。自らゴロをさばいたフィールディングも、よかったと思う。
 少し心配だった鈴木にも待望の一発が出て、機動力も健在。攻撃に関しては、非常にいい状態が維持できている。投手陣も千賀、大野の初登板コンビが流れを呼び込み、準決勝以降の収穫になったと思う。
(アトランタ大会銀、アテネ大会銅メダリスト)

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