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<喝采がきこえる> 萱、切り札決めた F難度「ブスナリ」

2021年8月2日 05時00分 (8月2日 05時01分更新)

男子種目別あん馬決勝 銅メダルを獲得した萱和磨の演技

 格上の相手が次々と崩れる展開で、手にした銅メダル。それが幸運の産物かといえば、全く違う。自国開催の五輪。種目別あん馬の世界トップ8人で競う高次元の舞台。あらゆる重圧を受けながら、萱は今持てる力を全て出し切った。「諦めなければ絶対に何か起きる。そう信じて自分の演技ができたので、今日は自分を褒めたいと思う」
 予選は7位。そこからあん馬のスペシャリストたちを破るため、予選と団体総合決勝で温存したF難度「ブスナリ」を組み込んだ。倒立から脚を開いて回る技は単に難しいだけでなく、他の技と動きが大きく異なる。演技全体の流れが変わる難技をよどみなくこなし、4位と0・067点差の3位につけた。
 個人総合や団体総合は自信のある演技で堅実に、種目別決勝はブスナリを入れる。そんな戦いはこれまで何度も経験している。二つの演技の切り替えも、それぞれのポイントも、手に取るように分かっている。勝負の構成を練習で通したのは4日前と2日前の2回だけだったが、「今までもこういう感じでやってきた」と意に介さなかった。
 豊富な練習量に裏打ちされた安定感で、ついた異名が「失敗しない男」。ただ当の本人は、そう呼ばれることに若干の...

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