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函館でも英グッドウッドでも…「夏がチャンス」なのは世界の共通事項なのである【本城雅人コラム】

2021年8月2日 06時00分

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泉谷騎手

泉谷騎手

◇コラム「ぱかぱか日和」
 夏のローカルといえば若手騎手が台頭する場所だ。ただし、かつてそう言われたのは滞在競馬だったから。騎手も3場に散り、厩舎スタッフの一員として調教をつける。ベテランより若手の方が頼みやすいと、普段は乗らない厩舎が声をかけて、若手はチャンスを得た。
 それが今は北海道以外は輸送競馬。海外遠征する騎手もなく、今年もルメール騎手が1週休んだだけで、100勝級がフル参戦する。昨年、今年と五輪開催の影響で小倉が3週間なく、今年も新潟と函館の2場開催。若手には厳しい。
 だが、昔ほど騎乗馬に恵まれなくても、ルメール、川田、福永らと同じレースに乗れる機会は裏開催がある通常のシーズンより多い。彼らに勝てば、それが条件戦であっても自信になる。昨年は横山武史騎手が北海道リーディングから今年のクラシックの活躍に結び付けた。今年も2年目の泉谷騎手が函館2歳Sを勝利した。若手から、秋以降の“G1のレギュラー”が出てきてほしい。
 夏競馬になると私は、2001年に米西海岸に長期滞在した武豊騎手、東海岸に長期滞在した蛯名元騎手を思い出す。西海岸はメキシコ国境のデルマー競馬場、東海岸はニューヨーカーの避暑地、サラトガ競馬場に舞台が移り、現地滞在になる。2人とも人気薄を馬券圏内に持ってきては競馬場を盛り上げ「ターキー(武)」「マーシー(正義)」と競馬関係者だけでなく、ファンにも名前を広めた。
 競馬シーズンが短い欧州でも、フランスはパリを離れたドーヴィル開催、英国はロンドンから離れたグッドウッド開催で、先週のナッソーS(2019年にディアドラが勝ったレース)ではシュマークという騎手がG1初勝利を遂げた。「夏がチャンス」なのは世界の共通事項なのである。(作家)

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