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浜口京子さんが壁となり五輪遠かった皆川33歳 靱帯断裂乗りこえようやく晴れ舞台【東京五輪レスリング】

2021年8月1日 22時03分

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皆川博恵

皆川博恵

◇1日 東京五輪 レスリング 女子フリースタイル76キロ級準決勝(幕張メッセ)
 2019年世界選手権銀メダリストで今大会日本勢最年長の第3シード・皆川博恵(33)=クリナップ=はアリナ・ロター・フォケン(ドイツ)に敗れた。同種目で初の決勝進出を逃し、2日の3位決定戦に回った。女子レスリングが正式種目に採用された2004年アテネ五輪以来、日本の女子はこの階級で決勝進出を阻まれ続けた。04年アテネ、08年北京五輪では浜口京子が準決勝で敗れ、いずれも銅メダル。
 初対戦の相手を攻めきれなかった。残り1分余りで1―1に追いついた直後、皆川はタックルから2失点。その後は堅い守りを崩せなかった。「前半見てしまったというか、相手がくるのを待ってしまった」。消極的な試合運びを悔いた。
 2008年北京五輪銅の浜口京子さんが壁となり、五輪は遠かった。2015年には左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂。16年のリオデジャネイロ五輪を逃し、一時は引退に傾いた。皆川を翻意させたのは家族の思いだった。
 レスリングのイロハを教わった父の秀知さん(67)は、皆川が出るはずだった15年世界選手権を観戦しようとパスポートを取得。故障欠場した後、「このパスポートは試合を見に行くために取ったんだけどな」と何げなく言われた。「父は続けてほしいのかなと思った」と皆川は言う。
 兄の崇之さん(38)は世界選手権出場など第一線のレスラーとして活躍。五輪には縁がなかった。「やれるんだったらやった方がいい。悔いが残らないように」
 兄の助言も身に染みた。 33歳にしてようやく立った晴れ舞台。一度敗れただけで気持ちは折れない。3位決定戦へ、「悔いの残らないように、全部出し切る」。攻めの一念で、銅メダルをもぎ取る。
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