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「メダルを取れなかった以上は何の評価もない」 プレーオフ脱落の松山英樹、パリ五輪で借り返せるか【東京五輪ゴルフ】

2021年8月1日 19時20分

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最終ラウンド、18番でバーディーパットを外し、天を仰ぐ松山英樹

最終ラウンド、18番でバーディーパットを外し、天を仰ぐ松山英樹

◇1日 東京五輪 男子ゴルフ最終日(霞ケ関CC)
 日本の松山英樹(29)=レクサス=を含む7人が通算15アンダーで3位に並び、銅メダルを懸けた異例のプレーオフ(PO)に突入した。しかし、松山はPO最初のホールでボギーをたたき、ポール・ケーシー(英国)とともに早々と脱落、メダルを逃した。金メダルはザンダー・シャウフェレ(米国)、銀メダルはロリー・サバティーニ(スロバキア)が獲得した。
  ◇  ◇  ◇
 松山は何度も天を仰ぎ、最後は表情を失った。「結果が全て。メダルを取れなかった以上は何の評価もない」。銅メダルを懸けた異例の7人プレーオフは、1ホール目に早々と脱落。敗北を受け止め、手厳しく総括した。
 不調だったショットが上向くと、今度はパットで苦しんだ。5、6番で短いパットが入らず、連続バーディーで上昇気流に乗りかけた直後の13番は2メートル、15番では1メートルのパットがカップの縁をなめた。17番ではグリーン手前のバンカーからピンそば2メートルに寄せたが、仕留めきれない。最終ラウンドの「パット貢献度」は60人中、59位とどん底だった。
 松山は「ショットで取るしかないのはラウンド前から分かっていた」と果敢にピンを攻め、好機をつくった。ただ、最後までパットの感触は戻らず、「(今年4月の)マスターズの時の方が比にならないくらい緊張していたが、グリーン上だけかなりプレッシャーを感じていた」と苦笑いを浮かべた。
 病み上がりのぶっつけ本番だった。7月2日に新型コロナに感染したことが分かり、10日あまりの療養を余儀なくされた。直前の全英オープンも欠場した。試運転もかなわず、復帰初戦が五輪本大会。気温35度の炎天下の戦いで体力も体調も万全からは程遠い。さらに、自国開催で日の丸を背負う重圧もあったが、言い訳は一切しなかった。
 「ゴルフは(年に4度の)メジャーがあって、恵まれているのかなという思いもあった。五輪は4年に1度しかない。ここで結果を出したい気持ちが強かった」
 マスターズとの「2冠」は霧散した。日本勢初のメダルに手を掛けながら、目の前で取り逃がした。3年後のパリ五輪について、松山は「どうですかね。出たいかって言われたら、あんまり乗り気じゃないですけど」と小さな笑みを浮かべて“本音”を包み隠した。五輪の借りは、五輪で返す―。強くならなければならない理由が、また一つ増えた。
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