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PK神セーブのGK谷晃生「自分の直感を信じて全力で跳ぼうと思った」【東京五輪・男子サッカー】

2021年7月31日 22時36分

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日本―ニュージーランド PK戦で、ニュージーランドの2本目を止めるGK谷

日本―ニュージーランド PK戦で、ニュージーランドの2本目を止めるGK谷

◇31日 東京五輪 サッカー男子準々決勝 日本0-0(PK4―2)ニュージーランド(カシマスタジアム)
 日本は準々決勝でニュージーランドと戦い、0-0からのPK戦の末に勝った。日本の4強入りは2012年のロンドン大会以来。8月3日の準決勝でメダル確定をかけ、スペインと対戦する。
     ◇
 敗北を許さない、もう1人の自分がいた。「絶対にゴールをやらせない。守備陣が120分、守った。最後は自分が次につなげないといけない」
 運命のPK戦。2番手の左利き、カカーチェが球を置き構えると、GK谷晃生(20)は目をそらさず対峙(たいじ)した。「最後までライン上に足を残して、自分の直感を信じて全力で跳ぼうと思った」。無心で右へ跳んだ。止めた。右拳を握り、ガッツポーズ。劇勝を呼び込む、渾身(こんしん)のストップだった。
 PK戦の直前。チームの円陣の脇で、元日本代表の川口能活GKコーチから相手キッカーの詳細なデータを記した紙を見せられ、レクチャーを受けた。でも「なかなか覚えきれないというか。全然、頭に入ってこなくて」。守護神の燃え盛る闘争本能、PKストップの極意を誰よりも知る川口コーチは笑い、最後はこう送り出されたという。
 「自分の直感を信じろ。おまえが自信を持ってやれば、絶対ヒーローになれる」
 技術でも理屈でもなく、己を信じられるかどうか。修羅場でやり抜く強さに、守護神としての価値があった。
 2017年U-17W杯決勝トーナメント1回戦・イングランド戦。0-0で迎えたPK戦で谷は5人全員に決められ、涙をのんだ。迷い、戸惑った鮮明な記憶はエネルギーとなり、「払拭(ふっしょく)するチャンスだなと思った」。もう動じない。信じ抜き、勝利をたぐり寄せた。
 準決勝は優勝候補のスペイン戦。「絶対に点を取ってくれるので、信じて守りたい」と谷。4戦わずか1失点。金メダルを手にするため、守護神が仁王立ちする。
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