【ラモス評論】緊張感が森保ジャパンから勇気を奪った 次戦スペイン全員攻撃全員守備で勝機つかめ
2021年7月31日 22時29分
◇31日 東京五輪 サッカー男子準々決勝 日本0―0(PK4―2)ニュージーランド(カシマスタジアム)
言いたいことは山ほどあるが、とにもかくにもベスト4に入ったことを喜ぼう。この試合に限っては、勝ったんだからそれでいいじゃないか。時にはうまくいかないこともある。時間は短いが、心も体もリフレッシュして、スペインとの決戦に挑んでほしい。失うものはなにもない。むしろ思い切り戦える分、シンプルだ。
それにしてもサッカーは難しい。ニュージーランドにとてつもなくうまい選手がいたか? ずばぬけてスピードのある選手がいたか? これまでどおりに、前線からプレッシャーをかけていけば、いくらでもペースをつかめただろう。しかし、それができなかった。
負ければ終わりという緊張感が森保ジャパンから勇気を奪った。中2日で4試合目、そして1発勝負のトーナメント。肉体的な疲労は、選手たちの判断力、思考力を奪っていった。だから1歩目が出ない。
ニュージーランドもうまく立ち回った。前半は5バックで横68メートルあるピッチの幅をめいっぱい使い、日本を走らせた。日本の運動量が落ちた後半は選手を代えて4―3―3にシステム変更。シンプルにトップのウッドに当てて、そこを起点に両サイドに展開して1点を奪いに来た。
タラレバの話しをすれば、前半10分の遠藤、後半36分の上田、2本の決定的なシュートを決めていれば、すんなりと勝てただろう。本来ならサッカーの神様にそっぽを向かれるところだが、それでも神様は最後まで頑張った日本を見捨てなかった。ただし、冨安の出場停止という代償を払うことになったが…。
スペイン戦はさらに難しい試合になる。彼らの技術と戦術の高さをもってすれば、日本がしゃにむにプレスをかけても消耗して、バランスを崩すだけだ。といって、受け身になっては勝負にならない。
どの位置で、どのタイミングでプレスをかけるのか。奪った後、いかに手数をかけずにペナルティーエリア内に持ち込むか。いま一度、イメージを共有し、戦術の確認を行う。持ち味の攻守の一体化、全員攻撃全員守備を貫けば、勝機は必ず見えてくる。(元日本代表)
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