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新社屋に水冷システム 施工費抑制、電気代も安く

2021年7月31日 05時00分 (7月31日 12時41分更新)
井戸水利用水冷システムを説明する吉村会長(右)=福井市のシアターハウスで

井戸水利用水冷システムを説明する吉村会長(右)=福井市のシアターハウスで

シアターハウス(福井)開発


 映写スクリーンを手掛ける「シアターハウス」(福井市石盛町)は井戸水を利用した水冷システムを開発し、同社新社屋に設置した。エアコンを使わずに快適な涼しさを実現しており、電気代を抑制し、かつ施工費も抑えた工法として注目を集めそうだ。
 このシステムは、敷地内の井戸(四十メートル)から、くみ上げた水を独自開発した放熱フィンパイプ(全長三・二メートル)に通し、そこから床下に仕込んだホースに通して冷やす。建物内も遮熱断熱性に優れた構造としている。
 パイプオルガンのように垂直にパイプ七十九本が設置されている。パイプに入る時の水温が一八度、パイプを出る時は二〇度、外への排出は二三度となり、室内の熱が吸収され、水温が上がっていることが分かる。
 新社屋は木造平屋建て(床面積・八百二十平方メートル)で事務所、作業場、倉庫の機能を有して七月二十日から稼働を始めた。三十日には報道陣らの見学会が開かれて吉村明高会長がシステムを説明し、いずれの場所も二五度程度であるを示した。
 施工費はシステムと井戸を合わせて八百万円という。月の電気代も通常と比べて三十万円ほど安くなる見込み。吉村会長は「魔法瓶の中に氷を入れ冷たさが保たれるのと同じ原理」とシステムを解説。「思った以上に良い結果となった。場所ごとの温度差もなく過ごしやすい」と話す。 (長谷川寛之)

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