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「やめて結婚するのか!」奥原希望の父はうろたえた【東京五輪バドミントン】

2021年7月30日 23時21分

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女子シングルス準々決勝 中国の何氷嬌に敗れ、目を赤くして引き揚げる奥原希望

女子シングルス準々決勝 中国の何氷嬌に敗れ、目を赤くして引き揚げる奥原希望

◇30日 東京五輪 バドミントン女子シングルス(武蔵野の森スポーツプラザ)
 準々決勝で敗退した奥原希望(26)=太陽ホールディングス=は2018年末にバドミントンの強豪・日本ユニシスを退社し、実業団主体のバドミントン界では珍しい完全なプロ選手となった。退路を断って臨んだ東京五輪は、世界の頂点への道半ばで終戦した。
 17年夏、奥原は長野県大町の実家に突然帰ってきた。正座で姿勢を正して話を切り出した奥原を、父・圭永さんは内心では「バドミントンをやめて結婚するのか!」と思い、うろたえた。だがプロとして独立したいという娘の主張を聞いて、即座に反対した。「練習場所や指導者はどうするのか。今の環境のままでいいのではないか」
 奥原自身は両膝を手術した経験から、けがへの不安があった。海外遠征の合間に国内で試合に出場する実業団にいれば、いつか無理がたたってしまうのではないか。その懸念から、競技に専念できる環境を整えたい狙いがあった。
 1年間、首を縦に振らない父に対して娘は大宮東高時代の恩師、大高忠夫さんに相談。恩師、両親を交えた家族会議を行った。奥原の「自分の人生を自分の道を歩きたい」という言葉を聞き、圭永さんも承諾した。
 「この一瞬のためにやってきて、たくさんの人に支えられて今私はいる。リオデジャネイロ五輪からの5年間の答え合わせを解きたかった。永遠に解けなかったのはすごく悔しいしもどかしい。この答えを解くためにやるべきことはやってきましたし、私がたどりついた場所がここだったというのが全てなのかな」
 試合後は数学が好きという奥原らしい言い回しでこう語った。プロという厳しい道を選びながら、悔しい結果に涙が止まらなかった。
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