日本ハム吉田輝星、センバツ中止に「僕だったら夏を目指す前に1回気持ちが途切れますよね」も前向きに願う「悔しさを夏に」
2020年3月12日 21時58分
かつて甲子園を沸かせた日本ハムの吉田輝星投手(19)と斎藤佑樹投手(31)が12日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い今春のセンバツ高校野球が中止になったことに言及した。
「相当きつい思いをして取った(出場)権利なので、ちょっとかわいそうだなと思います」と吉田輝。甲子園出場は金足農(秋田)3年だった18年夏のみだが、自分と年齢が近い球児が傷心なのはよく分かる。「僕だったら夏を目指す前に1回気持ちが途切れますよね」。夢を閉ざされた出場校の心中を思いやった。
この日練習した千葉・鎌ケ谷の2軍施設にある「勇翔寮」でも話題になった中止決定。右腕は球児が前向きにとらえてほしいと願う。「悔しさを夏へ生かしてほしいというのはあります」。雪国のハンディと戦って甲子園決勝に進んだ男らしい言葉でエールを送った。
一方、早実(東京)で2006年の大会に出場した斎藤はイースタン・リーグ春季教育リーグのDeNA戦(横須賀)で登板した後にコメント。「彼らの心中を察するにあまりあるか」と聞かれ「そうですね」とうなずいた。
自らの経験から、甲子園出場に大きな価値があるとみる斎藤。球児たちの落胆を痛いほど理解するだけに、「彼らの気持ちを思うと…。前を向いて頑張れとは言えないです」と最後まで心を痛め続けた。
関連キーワード
おすすめ情報