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下町の狼、日の丸に誇り 地元で初優勝の柔道・ウルフ

2021年7月30日 16時00分 (7月30日 16時00分更新)
柔道男子100キロ級で優勝し、金メダルを手にするウルフ・アロン選手=29日、日本武道館で

柔道男子100キロ級で優勝し、金メダルを手にするウルフ・アロン選手=29日、日本武道館で

 地元の五輪は格別だった。東京五輪の柔道男子100キロ級で二十九日、ウルフ・アロン選手(25)=了徳寺大職=が初優勝し、「子どものころから、ここ(日本武道館)でやってきて、東京五輪、ここで優勝できて感慨深い」と涙を浮かべた。
 米国出身の父と日本人の母を持ち、東京の下町、葛飾区で生まれ育った。六歳から文京区の講道館・春日柔道クラブで競技を始める。幼い頃からルーツを意識したことはほとんどない。
 明るく社交的な性格で「名前は全部カタカナで漢字が一字もない」「ウルフの名前は誰にでも一回で覚えてもらえるので得した気分」「父は英語教師でも、僕はほとんど英語を話せない」と冗談のように話す。
 「米国国籍にした方が五輪に出やすいのかな」。大学一年の頃、結果が残せず、日本で通用しなければ米国代表を狙おうかと考えた時期があった。だが、「ここで逃げたら挫折になっちゃう。ずっと日本で柔道をやってきたし(伝統の)全日本選手権に出られなくなる」とすぐに打ち消した。
 同時に日本人としての誇りもある。国内大会で優勝すると「外国人じゃん」と言われることがあった。その言葉に深く傷ついた。「日本で生まれ育って、僕としては日本...

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