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強い瀬戸大也が戻ってきた…決勝では萩野選手との真剣勝負を思い切り楽しんでほしい【競泳・萩原智子評論】

2021年7月30日 06時00分

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男子200メートル個人メドレー、準決勝を終えた瀬戸大也

男子200メートル個人メドレー、準決勝を終えた瀬戸大也

◇29日 東京五輪 競泳男子200メートル個人メドレー準決勝(東京アクアティクスセンター)
 この1レースで瀬戸選手の流れは大きく変わりました。「強い瀬戸大也」が戻ってきました。準決勝は勇気を持って後半勝負のレースを展開し、納得する泳ぎの感覚がつかめました。予選敗退、準決勝敗退のショックは完全に吹っ切れたと感じています。萩野選手は予選でシーズンベストを出していたので、安心して見ていました。準決勝は平泳ぎがとてもよく、最後の自由形にうまくつなげていました。
 決勝では、2人とも1分56秒00前後のタイムを出せればメダル獲得のチャンスがあります。瀬戸選手は決勝に向け「前半から攻めます」と話していました。200メートル個人メドレーではある程度のスピードが必要になりますが、今は絶好調時のスピードではないので、無理やり上げていくより、大橋選手と一緒で、スピードは上げるものの、前半は余裕を持った状態で入れると後半勝負できるのではないかと思います。萩野選手も、好調の平泳ぎと自由形で上がってきてほしいです。
 2人が同時に出場する決勝レースは、五輪では最後になる可能性があります。2人は今まで世界で戦うのが当たり前で、いつしか追われる立場になり、世界でも、日本でもたくさんのものを背負ってきました。準決勝後の2人を見ていて、「全力でやる」という少年のときの気持ちを、「2人で世界を驚かしてやろう」と切磋琢磨(せっさたくま)してきたころの気持ちを思い出しているように見えました。2人で戦える喜びとこれまで培った経験という名の自信を持って、真剣勝負を思い切り楽しんでほしいです。私も2人の決勝を心待ちにしています。(シドニー五輪競泳日本代表)
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