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<一投一打> けが、重圧も…涙なし 中京大中京・畔柳投手

2021年7月30日 05時00分 (7月30日 05時00分更新)
力投する中京大中京の畔柳投手

力投する中京大中京の畔柳投手

 九回表の攻撃。中京大中京の畔柳亨丞(きょうすけ)投手(三年)は裏の登板があることを信じ、ベンチ前でキャッチボールを始めた。「自分が折れたら負け。最後までマウンドに立ち続ける」。不屈の闘志をみなぎらせ、味方の反撃を信じていた。
 甲子園での春の選抜大会は、全国の強豪を相手に防御率0・33と抜群の安定感を誇った。だが一方で、準決勝の明豊戦(大分)では右腕にしびれを感じ、無念の途中降板を経験していた。アクシデントの原因は「投げすぎ」。春はノースローで調整し、ウエートトレーニングで下半身をいじめ抜いた。直球のキレは、春よりも格段に増した。
 今大会初先発となった愛工大名電戦。自信を持って登ったマウンドだったが、春の選抜とは別の重圧に苦しんだ。夏は「負けたら終わり」。そんな気負いもあったのか、序盤から球が荒れ、中盤からは足がつりだした。八回に浴びた適時打は143キロのストレート。カウントを取りに行ったところ、やや甘く入り、しぶとく三遊間を抜かれた。
 試合終了の瞬間は、高校での野球生活の思い出がよみがえってきた。けがも多く、苦しかった二年半。それでも涙はなかった。「仲間に支えられてここまで来られた。...

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