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【中日福留 観戦記】侍ジャパンに見られた「硬さ」 初見の投手なら振って合わせていかないと

2021年7月29日 06時00分

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サヨナラ打を放ちガッツポーズする坂本

サヨナラ打を放ちガッツポーズする坂本

 敗戦まであと2死から逆転サヨナラ発進だ。1次リーグが始まり、正式競技としては初の金メダルを狙うA組の日本はドミニカ共和国と対戦。2点差の9回1死から追いつき、坂本勇人内野手(32)が中越えにサヨナラ打を放った。土俵際まで追い込まれた侍。1996年アトランタ、2004年アテネの五輪2大会を経験した中日の福留孝介外野手(44)は、選手たちの「硬さ」から重圧を推し量った。31日はメキシコと横浜スタジアムで対戦する。
【福留孝介観戦記】
 動きからも表情からも侍ジャパンの「硬さ」が伝わってきた。自国開催。ソフトボールの金メダル…。重圧を感じる条件はそろっている。
 国際大会は初見の投手と当たることが多いが、この日は巨人のメルセデス。初球から振っていけるはずが、第1ストライクを見逃す打者(24人中18人)が多かった。これは緊張感に加えて、捕手(バレリオ)の配球が「いつものメルセデス」とは違っていたこともあるはずだ。
 自分のタイミングで振っていけていたのは吉田、柳田くらい。情報量の多いメルセデスでもそうなのだから、初見はなおさら待っていては合わない。振って合わせていかないと…。
 とはいえ、今回のメンバーの肩にかかる重圧は、僕が体験した2度の五輪の比ではないと思う。アテネでは先攻の1番打者だったから、初戦は僕の打席から始まったけど、そんなに緊張した記憶がない。というのも、いずれの大会も参加8カ国。初戦はアトランタがオランダ、アテネはイタリアといきなり強豪とは当たっていない。どちらも最大のライバルはキューバ。大会方式も参加国数も違い、選手たちのプレッシャーは相当大きかったはず。1人が打てないと「あいつが打てないのか?」と伝染することがあるのが国際大会の怖さだろう。
 打者だけでなく、バッテリーも外角に頼りきりでは、手の長い外国の選手には届いてしまうことがわかったと思う。投打の反省点があろうとも、勝ったのはものすごく大きいこと。肩の力が抜けて、31日のメキシコ戦からは本来のプレーを見せてくれることを期待している。(アトランタ大会銀、アテネ大会銅メダリスト)
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