スケボー、米でケタ違いの人気 トップは年収数十億円
2021年7月29日 05時00分 (7月29日 05時01分更新)
東京五輪で初採用されたスケートボードのストリートで、日本人選手が男女ともに金メダルを獲得した。日本でも若者を中心に愛好者が多いスケボーは、発祥の国である米国での人気はケタ違い。優勝賞金五百万円を超す大会があり、トップ選手の年収は数十億円にもなる。事情を探った。 (古川雅和)
「五輪は、スケートボードを知らない人も見てくれるイベント。楽しさを知ってもらえたと思う」。金メダル獲得から一夜明けた二十六日、堀米雄斗選手(22)は記者会見で満足した顔を見せた。
堀米選手は高校卒業後、一流選手が集まる米カリフォルニアに転居し、二〇一八年に世界最高峰の大会とされるストリートリーグで優勝。今年六月の世界選手権も制した。インスタグラムのフォロワーは百二十七万人と、米プロバスケットボールリーグの八村塁選手の五十万人をはるかに上回る。
若者文化の象徴
金メダルを取るほどの実力なのに、日本ではあまり知られていなかった堀米選手が、米国で高い人気を得ているのはなぜか。そこにはスケボーが一競技の枠を超え、米国の若者文化を象徴する存在になっている面もあるようだ。
スケボーは一九四〇年代、カリフォルニアでサーファーが遊...
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