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古豪の八尾が公立唯一のベスト8に進出【高校野球大阪大会】

2021年7月28日 17時39分

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八尾・長尾投手

八尾・長尾投手

◇28日 第103回全国高校野球選手権大阪大会5回戦 八尾5―0初芝立命館(大阪シティ信用金庫スタジアム)
 古豪の八尾が公立唯一のベスト8に進出した。エースの長尾彦秀(よしひで)投手(3年)が6安打の完封。2018年夏の南大阪大会以来、2大会ぶりの8強入りだ。
 「長尾と神園(大志)のバッテリーに尽きると思います」と長田貴史監督(44)。「相手を観察して丁寧に投げたと思います。長尾はもともとコントロールが良く、四球で崩れることがない。自滅するところはほとんど見たことがない」と信頼を寄せる。
 182センチ、71キロの右腕長尾は初戦(2回戦)の泉陽戦で6イニングを2安打、3奪三振の無失点。3回戦の和泉戦は殿井来河中堅手が完封。4回戦の大塚戦は長尾が3失点完投で逆転サヨナラ勝ち。この日の5回戦は中1日で完封を成し遂げた。
 「毎回のように走者を出したと思うんですが、バックを信じて投げたのが良かった。直球と変化球の組み合わせを捕手の神園くんがやってくれました」
 最速は「140キロ手前ぐらいです」という長尾。直球が走り、カーブやスライダー、ツーシーム、チェンジアップなども駆使して反撃を許さなかった。
 苦い経験が快進撃の源でもある。昨夏、準決勝までしかなかった大阪の独自大会。八尾は2回戦の美原戦で「没収試合」による敗退となった。新型コロナウイルス禍により選手の登録方法が変更されたこともあって、その試合に登録していなかった選手を代打起用。7回、その2年生が四球を選んだところで登録外が判明し、次戦へ進めなかった。
 「その試合で投げていたのが僕なんです。あとで振り返ると、その前の回に1点を取られて、その次の回。その1点を悔やんでいます」。その1失点がなければ7回コールド勝ちになっており、没収試合の悲劇も起きなかったわけだ。
 そのときの3年生がこの日、スタンドに応援に来ていた。主将の嶋崎大河右翼手(3年)は「きょうも応援に来てくださいました。僕らのできることは、去年のことを挽回できるように頑張ること」。長田監督も「先輩の思いをつなげていってくれている気がします」と話した。
 八尾は甲子園に夏4度、春6度を誇る古豪。1952年の春は4強、同年夏は準優勝している。当時のメンバーで、中日で活躍し、長くスカウトとしてチーム編成を支えた法元(ほうもと)英明さん(86)はネット中継で母校の奮闘を見守っていた。
 「よう練習しているなと映りました。9回に無死一、二塁で投手が二塁けん制球でアウトにしたところなど、よく練習しているなと思いました」
 八尾の甲子園出場は1959年の夏が最後。62年ぶりの聖地へ、嶋崎主将は「8強は行かなければいけないところでした。全員でベスト4を目指す」と意気込む。準々決勝(29日)の相手は興国。法元さんは「夢を見させてもらいます」と後輩の奮闘をネットで見守る。 

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