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<タイムカプセル> 元体操選手・日体大助教 白井健三さん(24)

2021年7月28日 05時00分 (7月28日 05時00分更新)
白井健三さん

白井健三さん

「やってみたい」大切

 体操指導者の両親の影響で3歳で体操を始めた時から、ファーストインパクトを大切にしてきました。「失敗するかも」ではなく「やってみたい」という思いを優先する。基準はすべて自分自身でした。
 できるかどうか、やってみなければ分からない。小学2年の頃だったか、鉄棒から宙返りして降りる技をみんなが補助つきで練習していた時に「一人でやる」とコーチにせがみました。鉄棒に足をぶつけてしまったけど懲りることなく、直感で技に挑んできました。
 そんな僕をうまく導いてくれたのが、中高時代に教わった水口晴雄コーチでした。中学3年の時、難しい技ばかり盛り込んだ床運動の演技構成を紙に書いて「練習内容は何でもいいから、この構成をやれ」と。それを目指して練習したら、全年代で競う全日本種目別選手権の床運動で2位。人の上限を決めない指導者の存在が力になりました。
 正直言って、子供の頃は真面目な選手ではありませんでした。楽しくなければやめちゃおうと。変われたのは、高校2年で初めて世界選手権代表に選ばれてからです。ジュニア年代の代表合宿は食事時間まできっかり決まっていたのに、シニアでは練習以外は自由。自分の行動を自分で判断しなければならない難しさを学び、国際大会のメダルや、自分の名がつく技の成功につながりました。
 今年6月で引退しました。大学の指導者として貴重な経験を伝えていきます。
 (聞き手・鈴木智行)

 しらい・けんぞう 横浜市生まれ。17歳で臨んだ2013年など世界選手権の種目別床運動を3度制し、16年リオ五輪男子団体金メダルにも貢献した。


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