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(80)在宅医療 休日の早い対応心強く

2021年7月27日 05時00分 (7月27日 11時18分更新)
 先週の土曜日、妹が遊びに来て、一緒にお出かけの準備をしていた時のことです。私が服をめくって、胃ろうで栄養剤を入れようとしたら、妹が「お姉ちゃん、ただれているね」と胃ろうの周りの皮膚を示しました。よく見ると、赤く化膿しているようです。
 咳(せき)をするたびにおなかの皮膚が痛むので、私もただれには気付いていたのですが、介護施設で働く妹は「先生に相談して、塗り薬を出してもらうほうがいいよ」と言います。
 さっそく写真を撮って先生に相談のメールを送った後、私たちは近所の池にハスの花を見に出掛けました。休日だし、すぐには対応していただけないだろうと思っていたのです。ところが、間もなく返事があり「痛みがあるなら感染が起きているかもしれないので、塗り薬のほかに抗生剤の内服薬も出しておきます。患部のケアに訪問看護師さんに行ってもらいましょう」とのことでした。
 慌てて帰宅したら、相談メールから二時間ちょっとで看護師さんが来てくださり、日頃の皮膚のケアについて詳しく教わりました。やがて薬剤師さんも処方薬を届けてくれました。

楽しい時間を増やすため、DVD視聴用のソファも購入しました


 とても休日とは思えない対応に、ただ感謝でした。「何かあればいつでも遠慮なく言ってくださいね」と先生も、看護師さんも気遣ってくださり、一人暮らしの私にはとても心強いです。
 在宅推進の医療政策の中、がん患者の在宅療養を二十四時間態勢で支援する在宅診療クリニックや訪問看護ステーションが増えました。症状が進むと通院も大変だし、入院生活は制約や心の負担が大きいし、治療を続けながら自分のペースで生活できるのは、本当にありがたいと思っています。ただ、まだまだがん患者の在宅医療が行き届いていない地域も多いので、全国どんなところでも、自分に合った選択ができる社会になればいいと思っています。
 介護保険サービスも、がん患者だと四十歳から使え、福祉用具の貸与が受けられます。私は要介護2と認定され、外出時に使う車いすを借りました。今後は、介護用ベッドのレンタルが必要になってくるかもしれません。
 さまざまな制度に助けてもらいながら、自宅で過ごしていきたいと思っています。

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