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<奥三河の現場から 東栄町長選を前に> (上)沈む医療

2021年7月27日 05時00分 (7月27日 05時00分更新)
収益が悪化している東栄医療センター=東栄町三輪で

収益が悪化している東栄医療センター=東栄町三輪で

  • 収益が悪化している東栄医療センター=東栄町三輪で

合理化の果て人員流出

 西三河北部の医療を支える豊田市足助地区のJA愛知厚生連足助病院。駐車場にずらりと並ぶ豊田ナンバーの中に、豊橋ナンバーの車が交じる。東西三河の医療圏の境を超え、一時間ほどかけて訪れる設楽町の患者だ。
 真新しい黒色の建物に一般病床百床を構え、磁気共鳴画像装置(MRI)や無菌手術室、レーザーメスなどを備える。常勤医師は十五人。都市部で経験を積んだ医師の中途採用を進めたほか、二〇〇五年からのへき地医療研修で初期研修医延べ八百人を受け入れ、二人が常勤として戻ってきた。「うちの病院に一度来てくれたら、『自分にも何かできる』と考えてくれる人材はいる」。小林真哉院長は医師確保にめどが立っていることを示唆した。
 一方、北設楽郡三町村(東栄町、設楽町、豊根村)の「中核医療機関」として地域医療を支えてきた東栄医療センター(旧東栄病院)。年間約六千万円あった赤字脱却を図るため、町は〇七年に公設民営化に踏み切っていた。徹底した合理化を進めた結果、最初の二年間は黒字に転換。全国ネットの人気番組「ガイアの夜明け」でも取り上げられ、「黒字実現の奇跡」と褒めそやされた。
 しかしその陰で、人員体制を...

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