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農業遺産「再申請は困難」「氷見の定置網漁業」市長ら見解

2021年7月27日 05時00分 (7月27日 05時03分更新)
「世界農業遺産の再申請は現状では難しい」との見解を示す林正之市長=氷見市役所で

「世界農業遺産の再申請は現状では難しい」との見解を示す林正之市長=氷見市役所で

漁協の協力得られず

 日本農業遺産に認定された氷見市の「氷見の持続可能な定置網漁業」の世界農業遺産への再申請を巡り、同市議会企画総務委員会は二十六日、氷見漁協の協力が得られていない現状での再申請に反対する方針を示した。林正之市長は「漁協の理解と協力なくして再申請は考えていない。現時点では(九月の再申請は)難しい」との考えを示した。 (武田寛史)
 世界農業遺産は、国連食糧農業機関(FAO)が世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域を認定している。日本農業遺産を認定している農林水産省の承認が必要とされるが、昨年度の承認は見送られた。
 再申請するか否かの判断は、八月末の氷見農業遺産推進協議会の総会で最終決定する。しかし、世界農業遺産等専門家会議から指摘された再申請に必要な調査や漁業者や市民の参画など六項目の課題達成が難しく、漁協は漁業者の利点が明らかでないと協力に難色を示している。
 萩山峰人委員(議長)は、二十日に漁協側と意見交換した際、組合長の返答が「賛成も反対もしない。協力もしないし、理解もしない」と厳しい内容だったことを報告。林市長は「何が何でも再申請ではない。総会で六項目の中間報告をして意見を聴き、判断したい」と答えた。
 積良(つむら)岳委員長は、委員会の総意を諮り、全委員六人が現状における再申請を認めない考えで一致した。
 林市長は委員会終了後、「(再申請は)大変厳しい。近々、漁協に説明したい。八月七日に市が開催する日本農業遺産認定シンポジウムで理解を深めたい」と述べた。

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