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体操ニッポンは五輪連覇ならず わずか0・103の差で惜しくも銀メダル【東京五輪・男子団体総合】

2021年7月26日 21時45分

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男子団体総合決勝の演技を終え、抱き合う橋本大輝(奥右)ら日本チーム

男子団体総合決勝の演技を終え、抱き合う橋本大輝(奥右)ら日本チーム

◇26日 東京五輪 体操男子団体総合決勝(有明体操競技場)
 体操ニッポン連覇ならず、惜しくも銀―。3大会ぶりに金メダルを奪還した2016年リオデジャネイロ五輪から5年。日本の団体メンバーは全員初出場。橋本大輝(19)=順大、萱和磨(24)=セントラルスポーツ、谷川航(25)=同、北園丈琉(18)=徳洲会=で臨んだ平均年齢21・5歳の4人衆が悔し涙を見せた。
 日本最後の演技、鉄棒の橋本が完璧な演技を見せ、4人は「金」を確信して抱き合う。橋本の得点は15・100。ところが、ロシア・オリンピック委員会(ROC)最終演技者が床運動で14・666を出し、ひっくり返された。262・500、日本262・397。わずか0・103の差だった。
 前回リオ五輪で金メダルを獲得した5人衆は誰ひとりとして団体メンバーに入ることができなかった。山室光史、加藤凌平は代表選考から早々に脱落。田中佑典は最後の代表選考会となった6月の全日本種目別選手権に出場し、平行棒で同点優勝を果たしたが、団体メンバー入りを果たせずに終わった。さらにリオ五輪ではエースとして大活躍した内村航平も「鉄棒一本」のスペシャリストに転身。「ひねり王子」として一世を風靡(ふうび)した白井健三に至っては代表入りを逃し、わずか24歳で現役引退に追い込まれた。
 体操ニッポンには「団体金メダルこそ最高の勲章」との言葉がある。リオ五輪で史上4人目の個人総合2連覇を果たした内村も、最大の目標は個人種目より団体での金メダルだった。当時のメンバーの合言葉は団体金メダルを28年ぶりに奪還した2004年の「アテネ超え」。それはメンバー全員の脳裏に「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ」の実況で知られる名シーンがあったからだ。
 リオで五輪の頂点を再びつかんだ男たちを一掃した世代交代の流れ。それは新生体操ニッポンの強さであると同時に、弱さをもはらんでいたのかもしれない。アテネからリオを経由した栄光への架け橋は、東京につなげられずに終わった。
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