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前哨戦は手の内隠した日本と見せて試した米国 後藤の投球どこまで通じるか期待【東京五輪・ソフトボール〈福田五志さん評論〉】

2021年7月26日 15時30分

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米国にサヨナラ負けし、厳しい表情を見せる上野(右)ら日本ナイン

米国にサヨナラ負けし、厳しい表情を見せる上野(右)ら日本ナイン

 日本は米国との前哨戦に敗れた。両国が対照的な姿勢で臨んでいたのが印象的だ。日本が上野、後藤を投げさせず手の内を見せなかったのに対し、米国はアボットもオスターマンも投げさせるほぼベストメンバーで、決勝へ向けての確認をしてきた。
 打者への配球を見るとお互いが研究し尽くしていると感じた。米国の打者は日本の先発・藤田の揺さぶりで抑えられたが、日本も主軸がライズボール、内角攻めなどウイークポイントと思われるところを攻められ封じられた。捕手が日本打者のことをよく知っている。ここが、今まで勝ってきた4チームとは大きく違う。
 藤田の投げて得た感触が、上野に伝わるのは有利だ。しかし、サヨナラを打たれたスチュワートも、適時打を打たれたアリオトも得意なコースに甘く入ったボールを痛打されたように見えた。米国は下位打線も強力。警戒が必要なことがあらためて分かった。
 決勝では、今大会の切り札になっている後藤のピッチングにも期待したい。上野次第で、早めの投入も考えられる。球種が少ないため、米国の打線に力勝負で挑んで結果がどう出るかは未知数。しかし、20歳の能力は無限大。金への流れを引き寄せてくれると信じている。
 米国は26日に投げた投手もすべて投げさせてくるとみている。打者専門のDP(指名選手)、守備専門のFP、1度退いても再び出場できる「リエントリー」などソフトボールのルールを最大限活用し、戦力を使いこなす戦略は私が代表監督をしていた時代から変わらない。
 日本は上野を中心に堅い守りで序盤をしのぎ、終盤に得点をもぎ取りたい。一投一打に集中し強敵・米国を倒し金メダルを手にしたい。
(元日本代表監督、埼玉県戸田中央総合病院メディックスシニアアドバイザー)
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