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石川県内 コロナ72人増 大半50代以下、市中感染

2021年7月26日 05時00分 (7月26日 10時05分更新)

 石川県は二十五日、新たに一歳未満〜八十代の男女七十二人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染状況の監視指標のうち、直近一週間の新規感染者数が「第四波」の五月二十八日以来、五十八日ぶりにステージ4(爆発的感染拡大)に上がった。四項目のうち二項目でステージ4となり、専門家は「このまま市中感染が広がり、変異株の『デルタ株』が増えれば、とんでもない数の感染者数が出てくる可能性がある」と危機感を示した。
 新規感染者が七十人以上だったのは百一人の陽性が判明した五月二十五日以来六十一日ぶり。この時は輪島市の日本航空高校石川のクラスター(感染者集団)が多数含まれていたが、今回の七十二人のうちクラスターは陸上自衛隊金沢駐屯地に関係する二人のみで、他は濃厚接触者・接触者が四十八人、感染経路不明者が二十二人だった。県専門家会議座長で金沢大病院副院長の谷内江(やちえ)昭宏さん(免疫学)は「クラスターで感染者が増えているというより、市中感染が広がっているということ」と分析する。
 七十二人のうち五十代以下が六十五人と九割を占め、六十代以上は七人。谷内江さんは「高齢者でワクチン接種が進んだ結果」と評価する一方、「第三波で接待を伴う飲食店を中心に繁華街で若い人の感染が拡大した二月と、広がり方が似ている」と指摘。この時は、県が金沢市片町地区の飲食店に時短営業を要請した。三月上旬には新規感染者がゼロの日も出るなど一時的に感染が収まった。
 ただ今回について、谷内江さんは「東京五輪や自粛疲れもあり、人流が制限できておらず、感染が広がる方向に向かっている」と危惧。監視指標の病床使用率は20%台にとどまっているが「無症状や軽症の若い世代が多く、自宅やホテル療養する人が多いため」と説明する。この状態で感染力が強いとされるデルタ株が県内で広がれば、感染者が急増する恐れもあり「特にワクチン接種が進んでいない四十代、五十代への感染が心配」と話した。
 二十六日には金沢市内の飲食店への時短要請が始まる。谷内江さんは「何とか今をピークに感染者を抑えたい。そのためにも外出や県外の往来など行動を控えてほしい」と呼び掛ける。

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